• 【第7課 舌根音】
  • 子音3 舌根音
  • 注意点①
  • 注意点②
  • 注意点③
  • 練習問題

 舌根を持ち上げて口蓋に近づけ、溜まった呼気を制御して出す音。
制御の仕方によって以下の3種類の音の違いが出る。単母音 [ e ]をつけて練習する。

無気音 g(e)

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イラスト

解説

(解説)

 舌根を持ち上げて口蓋に近づける(呼気が溜まる )。 呼気を飲むように制御しながら、 母音 e で舌根を下げて[ge]。

(ヒント)

 息を制御する要領は「バッグ」の「グ」で。

有気音 k(e)

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イラスト

解説

(解説)

 ポジショニングは[g]と同じ。呼気を破裂させながら、舌根を下げて[ke]。

(ヒント)

 呼気を破裂させる要領は「クックックッ」と笑う「ク」で。

h(e)

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解説

(解説)

 ポジショニングは[g]と同じ。呼気を狭くなった通り道から摩擦音を発しながら出し、[he]。

(ヒント)

 摩擦とは、寒い時に「ハァーッ」と手に息を吹きかける時のあの感じ。

注意点①
g,k,h + uei

(解説)
[ uei ] は前に子音が来ると主母音 [ e ] が弱くなり、ピンイン表記も省略される。
〈 g を例に 〉
g + uei ( → guei ) →  gui
k や h も同様 (音節表参照 )
(ヒント)
・ピンイン表記から消えている [ e ]の音を加えるようにして発音する。
・表記から消えている [ e ]は第1声・第2声(音が短め)では弱め、第3声・第4声 (音が長め)ではより聞こえやすい。

注意点②

h + ua,uan,uang
(解説)
[h]に続く時、[ua]で始まる母音は[u]の口形がゆるくなり、[o]に近い音になる。

注意点③
摩擦音 f と h の違い

 [f]と[h]は摩擦する部位が異なる。 日本語には[f]と[h]の区別がないため、 両者とも曖昧に日本語のハ行に近くなりがちな点に注意!
f :上の前歯下唇の内側を押さえて、摩擦音を出す。
h :舌を持ち上げ、軟口蓋との間を狭くして、摩擦音を出す。

[練習してみよう]
  fēi (非) ⇔ hēi (黑)   fāhuī (发挥)   héfǎ (合法)
( f - h )


(消える e )







☆発展語彙